60歳代単身世帯、50.7%「年金だ
けじゃ日常生活費も支払えない」
日常生活費も支払えない」結果

4月分~増額決定 【厚生年金・国民年金】60歳代・70歳代・80歳代、各年齢の《ふつうの人》平均受給額はいくら?
《リスト形式で確認》© LIMO | くらしとお金の経済メディア
2026年度の年金受給額が、厚生年金は前年度比2.0%、国民年金は前年度比1.9%
の引き上げが決まりました。
4年度連続の増額に安堵の声が上がる一方、額面通りに喜べない実態も浮き彫り
になっています。
物価や賃金の伸びを年金額の改定率に反映させない「マクロ経済スライド」
の影響により、実質的な買い替え力が低下する「目減り」が続いているためです。
この記事では、日本の公的年金の仕組みをおさらいするとともに、最新の
増額ニュースの裏側を徹底解説。
さらに、60歳代から90歳以上まで、各世代の「ふつうの人」が実際にいくら
受給しているのか、最新の統計データを元に男女別の平均額をリスト形式で
公開します。
老後資金のリアルな現状を確認し、将来に向けた賢い備えを考えていきましょう。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があり
ます。その際はLIMO内でご確認ください。
公的年金制度は「国民年金+厚生年金」の2階建
て構造
日本の公的年金制度は、国民年金と厚生年金の2つから構成されているため、
下の体系図のような「2階建て」構造と呼ばれています。

4月分~増額決定 【厚生年金・国民年金】60歳代・70歳代・80歳代、各年齢の《ふつうの人》平均受給額はいく
ら?《リスト形式で確認》© LIMO | くらしとお金の経済メディア
1階部分:国民年金(基礎年金)
国民年金制度の加入対象は、原則として国内居住者のうち「20歳以上60歳未満」
のすべての人々です。
年金保険料は全国一律で、年度ごとに見直しが実施されます(※1)。40年間
保険料を漏れなく納めた人は、65歳以降に満額の老齢基礎年金(※2)を受
給できるようになります。
※1 国民年金保険料:2025年度月額は1万7510円
※2 国民年金(老齢基礎年金)の満額:2025年度月額は6万9308円
2階部分:《厚生年金》
厚生年金制度に加入するのは、会社員や公務員、さらに特定適用事業所(※3)
で働くパートなど、一定の要件をクリアした人で、国民年金と併せて加入す
る制度となっています。
・年金保険料(※4):給与水準により決定する(上限あり)
・老後の受給額:加入した期間や支払った保険料によって個人ごとにばら
つきが出る
※3 特定事業所:1年のうち6カ月間以上、適用事業所の厚生年金保険の被保
険者(短時間労働者は含まない、共済組合員を含む)の総数が51人以上とな
ることが見込まれる企業など
※4 厚生年金の保険料額:標準報酬月額(上限65万円)、標準賞与額(上限
150万円)に保険料率をかけて計算される
「2階建て構造」で説明される日本の公的年金制度は、1階が「国民年金」、
2階が「厚生年金」となっていますが、加入対象となる人や保険料の決ま
り方、将来受給できる年金額などに大きな差があります。
【速報】2026年度、厚生年金は2.0%増額決定
《4月分から年金が増える》
公的年金は物価や賃金の動向を反映して、毎年度見直されます。厚生労働省
は2026年1月24日、2026年度(令和8年度)の年金額例を公表しました。
これによると、6月に支給される「4月・5月分」の年金から適用される改
定率は、国民年金(基礎年金)が+1.9%、厚生年金(報酬比例部分)が
2.0%に。4年度連続のプラス改定です。

出所:厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」© LIMO | くらしとお金の経済メディア
・国民年金(老齢基礎年金・満額):月額7万608円(1人分 ※1)
・厚生年金(夫婦2人分のモデルケース):月額23万7279円(夫婦2人分※2)
※1 昭和31年4月1日以前に生まれた方の老齢基礎年金(満額1人分)は、
月額6万9108円(前年度比+1300円)です。
※2 平均的な収入(賞与を含む月額換算で45万5000円)の男性が40年間就業
した場合に受け取り始める年金額(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金満額
)の給付水準です。
国民年金は満額でも月額約7万円で、75歳まで「繰下げ受給」をしても
13万円には届きません。一方、厚生年金のモデル額(約23.7万円)は「
夫婦2人分の合計」であり、単身世帯や自営業の方には当てはまらない点
に注意が必要です。
·
2026年度は4年連続の増額となりましたが、物価高の影響で、実質的な価値は
むしろ下がっています。
額面の数字だけでなく「実際に買えるもの」が減っている現実を踏まえながら
、世帯に合う備えを考えていくことが大切です。
※3 国民年金(老齢基礎年金)の満額とは、国民年金保険料を480カ月納付し
た場合に65歳から受け取れる年金額を指します。
※4 繰下げ受給とは、老齢年金の受給開始を66歳から75歳までの間で遅らせ
る制度です。「繰下げ月数 × 0.7%」の増額率が適用され、75歳で受給を開始
すると増額率は最大84%になります。
年金増額のウラ側。物価高で家計が苦しくなる
「実質目減り」の正体
年金が増えても「実質目減り」する正体は、マクロ経済スライドという調整の
仕組みにあります。
本来、年金は物価高に合わせて増えるものですが、少子高齢化の中で制度を
守るため、あえて「物価の伸びより低く抑える」ルールになっています。
具体的には、物価上昇率から現役世代の減少分などを差し引いて計算されます。
2026年度(令和8年度)の改定を例に見ると、実態はさらにシビアです。
「マクロ経済スライド」仕組みのイロハ
2026年度(令和8年度)の年金額改定で基準とされた指標は、以下の通りです。
・物価変動率:+3.2%(2025年実績)
・名目賃金変動率:+2.1%
(計算式:物価変動率+3.2% + 実質賃金変動率▲1.1% ※直近3年度平均)

2026年度(令和8年度)の年金額の改定について© LIMO | くらしとお金の経済メディア
2026年度の年金は、物価上昇(3.2%)に追いつかない賃金の伸び(2.1%)
を基準に改定されました。そこからさらに「マクロ経済スライド」による
調整分が差し引かれるため、最終的な増え幅は物価高に届きません。
たとえ額面が4年連続でプラスになったとしても、生活実感としては
「実質的な目減り」が続く厳しい状況です。さらに、一人ひとりが受け取
る実際の受給額には、現役時代の働き方や加入期間による大きな「格差」
が存在しているのが現実です。
【厚生年金】60歳代・70歳代・80歳代、
各年齢の《ふつうの人》平均受給額はいくら?
《リスト形式で確認》
今のシニア層が実際に受け取れる年金額はいくらくらいなのでしょうか。
厚生労働省年金局が発表した「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
のデータをもとに、年齢ごとの平均年金月額を一覧形式で見てみましょう。
はじめに厚生年金(国民年金部分を含む)の平均年金月額を確認します。
【60歳代(60〜69歳)】厚生年金の年金月額
一覧表

60歳代の厚生年金の平均月額© LIMO | くらしとお金の経済メディア
・60歳:9万9664円
・61歳:10万4455円
・62歳:10万9323円
・63歳:6万8758円
・64歳:8万3901円
・65歳:14万9862円
・66歳:15万2378円
・67歳:15万2356円
・68歳:15万2709円
・69歳:15万1284円
※65歳未満の厚生年金受給者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の
支給開始年齢が引き上げられたため、報酬比例部分のみ受給している方も含む。
【70歳代(70〜79歳)】厚生年金の年金月額一覧表

70歳代の厚生年金の平均月額© LIMO | くらしとお金の経済メディア
・70歳:15万455円
・71歳:14万8371円
・72歳:14万6858円
・73歳:14万5583円
・74歳:14万7774円
・75歳:15万1410円
・76歳:15万1241円
・77歳:15万962円
・78歳:15万862円
・79歳:15万3115円
【80歳代(80〜89歳)】厚生年金の年金月額一覧表

80歳代の厚生年金の平均月額© LIMO | くらしとお金の経済メディア
・80歳:15万3729円
・81歳:15万5460円
・82歳:15万7744円
・83歳:15万9994円
・84歳:16万2555円
・85歳:16万3947円
・86歳:16万5577円
・87歳:16万5557円
・88歳:16万6200円
・89歳:16万6767円
【90歳以上】厚生年金の年金月額一覧表

90歳代の厚生年金の平均月額© LIMO | くらしとお金の経済メディア
・90歳以上:16万4027円
標準的な年金受給開始年齢は65歳となっています。65歳以降の各年齢で受け
取れる厚生年金の平均年金月額は、14万円~16万円台でした。
【国民年金】60歳代・70歳代・80歳代、各年齢
の《ふつうの人》平均受給額はいくら?
《リスト形式で確認》
続いて、国民年金(老齢基礎年金)について、各年齢で受給できる平均年金
月額を見ていきます。
【60歳代(60〜69歳)】国民年金の年金月額一覧表

60歳代の国民年金の平均月額© LIMO | くらしとお金の経済メディア
・60歳:4万5186円
・61歳:4万6371円
・62歳:4万7784円
・63歳:4万7258円
・64歳:4万7896円
・65歳:6万1240円
・66歳:6万1369円
・67歳:6万1345円
・68歳:6万1293円
・69歳:6万978円
※65歳未満の国民年金(老齢基礎年金)受給者は繰上げ受給を選択した方。
【70歳代(70〜79歳)】国民年金の年金月額一覧表

70歳代の国民年金の平均月額© LIMO | くらしとお金の経済メディア
・70歳:6万1011円
・71歳:6万770円
・72歳:6万234円
・73歳:6万32円
・74歳:5万9813円
・75歳:5万9659円
・76歳:5万9555円
・77歳:5万9349円
・78歳:5万9124円
・79歳:5万8676円
【80歳代(80〜89歳)】国民年金の年金月額一覧表

80歳代の国民年金の平均月額© LIMO | くらしとお金の経済メディア
・80歳:5万8623円
・81歳:5万8269円
・82歳:5万8003円
・83歳:5万7857円
・84歳:5万9675円
・85歳:5万9425円
・86歳:5万9228円
・87歳:5万9204円
・88歳:5万8756円
・89歳:5万8572円
【90歳以上】国民年金の年金月額一覧表

90歳代の国民年金の平均月額© LIMO | くらしとお金の経済メディア
・90歳以上:5万5633円
65歳以降の人が受給できる国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額は
、5万円~6万円台となっています。
【60歳~90歳以上】厚生年金・国民年金
《男女別の平均月額》個人差もグラフで確認
60歳~90歳以上のすべての受給権者における「平均年金月額」と
「受給額分布」についても見ていきます。
「厚生年金」男女別平均年金月額・受給額分布

厚生年金の平均額(全年齢)© LIMO | くらしとお金の経済メディア
・〈全体〉平均年金月額:15万289円
・〈男性〉平均年金月額:16万9967円
・〈女性〉平均年金月額:11万1413円
※国民年金の金額を含む
受給額分布(1万円刻み)
・~1万円:4万3399人
・1万円以上~2万円未満:1万4137人
・2万円以上~3万円未満:3万5397人
・3万円以上~4万円未満:6万8210人
・4万円以上~5万円未満:7万6692人
・5万円以上~6万円未満:10万8447人
・6万円以上~7万円未満:31万5106人
・7万円以上~8万円未満:57万8950人
・8万円以上~9万円未満:80万2179人
・9万円以上~10万円未満:101万1457人
ウォッチで表示
・10万円以上~11万円未満:111万2828人
・11万円以上~12万円未満:107万1485人
・12万円以上~13万円未満:97万9155人
・13万円以上~14万円未満:92万3506人
・14万円以上~15万円未満:92万9264人
・15万円以上~16万円未満:96万5035人
・16万円以上~17万円未満:100万1322人
・17万円以上~18万円未満:103万1951人
・18万円以上~19万円未満:102万6888人
・19万円以上~20万円未満:96万2615人
・20万円以上~21万円未満:85万3591人
・21万円以上~22万円未満:70万4633人
・22万円以上~23万円未満:52万3958人
・23万円以上~24万円未満:35万4人
・24万円以上~25万円未満:23万211人
・25万円以上~26万円未満:15万796人
・26万円以上~27万円未満:9万4667人
・27万円以上~28万円未満:5万5083人
・28万円以上~29万円未満:3万289人
・29万円以上~30万円未満:1万5158人
・30万円以上~:1万9283人
厚生年金では、全体の平均年金月額は15万289円という結果でした。男女の
平均を比較すると、男性16万9967円、女性11万1413円で、6万円近い開き
が見られます。
「国民年金」男女別平均年金月額・受給額分布

国民年金の平均額(全年齢)© LIMO | くらしとお金の経済メディア
・〈全体〉平均年金月額:5万9310円
・〈男性〉平均年金月額:6万1595円
・〈女性〉平均年金月額:5万7582円
受給額分布(1万円刻み)
・1万円未満:5万1828人
・1万円以上~2万円未満:21万3583人
・2万円以上~3万円未満:68万4559人
・3万円以上~4万円未満:206万1539人
・4万円以上~5万円未満:388万83人
・5万円以上~6万円未満:641万228人
・6万円以上~7万円未満:1715万5059人
・7万円以上~:299万7738人
国民年金の平均年金月額は全体で5万円台です。男性は6万円台、女性は
5万円台と4000円ほどですが男女差が見られます。
「6万円以上~7万円未満」が最も厚い受給層となっており、多くの人が
満額に近い年金額を受け取っていることが読み取れます。
60歳代単身世帯、50.7%「年金だけじゃ
日常生活費も支払えない」リアルな回答結果

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成© LIMO | くらしとお金の経済メディア
J-FLEC(金融経済教育推進機構)が2025年12月に公表した「家計の金融
行動に関する世論調査 2025年」では、60歳代・70歳代の二人以上世帯に
おいて、60歳代の33.6%、70歳代の26.5%が「日常生活費程度もまかな
うのが難しい」と回答しています。
単身世帯ではさらに深刻で、60歳代の50.7%、70歳代の35.5%が日々の
暮らしに余裕がない現状です。2026年度は年金が増額されますが、
物価高による「実質的な目減り」への不安は消えません。
これからの老後は国に頼り切るのではなく、今の受給額のリアルを知
ることが第一歩。そのうえで「長く働く」「新NISAなどで備える」
といった自分に合った対策を早めに考え、心穏やかな未来へつなげ
ていきましょう。
参考資料
・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
・厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
・厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
・厚生労働省「令和6年国民生活基礎調査」(第131表)
【シニア向け公的給付】手続きしないと1円たりとも振り込まれない《年金に上乗
せされるお金2選》+《雇用保険から出るお金3選》
【老齢年金】厚生年金&国民年金《60歳代・70歳代・80歳代・90歳以上》1歳刻
みの平均月額をチェック【一覧表】
【60歳代以上対象】老齢年金以外にもある《手続きしないと振り込まれない》
申請主義の公的給付5選
(正確ではないこともありますので情報は自分で確認してください)