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2025年12月31日水曜日

家賃滞納・貯蓄ゼロでも年末年始はやってくる──令和版おじさんの副業NEOが描く「高齢派遣労働者の現実」

 





令和版おじさんの副業NEO

家賃滞納、年金は外食で消える──困窮する高齢派遣労働者の年の瀬😢

若月 澪子(フリーライター)
ポンコツ化する日本時事・社会
2025.12.31(水)


「連休で仕事が休みになっちゃって、3000円くらいお借り出来ませんか…」📱

このLINEが私のもとに届いたのは、2025年春の大型連休のことだった。
送り主は東京都大田区在住のAさん(65)。高齢派遣労働者の実態を取材するために潜入した工場で知り合った男性だ。

週払いの給料で、その日暮らしを続けるAさんにとって、連休は文字通りの“死活問題”。
私の勧めで年金受給を始めたものの、生活が安定することはなかった。
そして生活困窮者にとって、もう一つの大型連休──年末年始がやってきた🎍。


派遣高齢者のクリスマス🎄

12月中旬、都内がクリスマスムードに包まれる平日。
私はAさんと、大田区蒲田のとんかつ屋にいた。
お祝いの食事ではない。Aさんの家に山のように届いた、年金事務所や区役所からの郵便物を整理するためだ📮。

テーブルの上には
「年金納付額のお知らせ」
「年金生活者支援給付金請求書」
「介護保険料納入通知書」
と、難解な書類がずらり。

「キチョーなお時間を使わせて、すいましぇん…」
そう言いながら、Aさんはロースかつとソースまみれのキャベツを必死に口に運ぶ。
私がおごった800円のとんかつ定食☕付きは、インフレ知らずの“蒲田価格”だ。


Aさんは中卒で、知的障害の認定を受けている。
漢字がほとんど読めず、スマホは持っていても検索はできない📱💦。
役所から届く書類は、彼にとって「恐怖」でしかなかったのだろう。

情報弱者や高齢者に、この社会は本当にやさしいだろうか?
Aさんのような人には、「翻訳」してくれる誰かが必要なのだ。


見えないテレビを買わされる📺❌

書類の中には、派遣会社からの年末調整の通知もあった。
障害者であることを証明する書類と、年金収入額の提出依頼だ。

写メで送れば済む話だが、Aさんには難しい。
結局、書類を持って一緒に派遣会社へ向かうことになった🚶‍♂️。

道すがら、Aさんは蒲田の店を次々に紹介してくれる。
「ここの焼き鳥、うまいんですよ」
「このハンバーグ、有名なんです」🍖

2カ月に1回振り込まれる年金は、あっという間に外食で消える。
「金がないなら贅沢するな」と言う人は多いが、私は逆だと思う。
満たされない毎日だからこそ、外で何かを食べたくなるのだ。


「友達から中古のテレビを買わされて…
オレの家、映らないテレビが5台くらいあるんですよ」

Aさん、それは友達じゃない。
搾取する側の人間だ。

さらに、彼のスマホ画面には消費者金融からの通知が表示されていた💸。
借入額は50万円。今も返済中だという。


派遣会社の「ちゃんみな」はやさしい🙂

派遣会社の事務所には、
「ちゃんみな」風の若い女性事務員と、
無煙たばこをくわえた中年男性がいた。

「Aさん、明日からまた頼むね〜」

その一言に、Aさんは救われているのだと思う。
仕事がある。それだけで、まだ生きていける。


「貯蓄ゼロ」シニアの限界💥

年末、Aさんから再びLINEが届いた。

「お金もあまり無いので節約しようか生だ
家賃めはられてないで」(原文ママ)

家賃と携帯代は滞納中。
食料はなし。
所持金は6000円。
仕事始めまで8日間──1日あたり約600円で暮らす計算になる。

私は数字を使って、なるべくわかりやすく説明した🧮。
どんぶり勘定のAさんに、現実を“見える化”するためだ。


年末年始、各地で炊き出しが行われる。
そこに並ぶ人たちは、決して「怠け者」ではない。
非正規労働、障害、病気、家族との断絶──
自己責任では片づけられない事情が、幾重にも重なっている。

彼らに必要なのは、お金や食料だけではない。
「日々の暮らしを励まし、
ややこしい情報をやさしく伝える」
伴走者なのだ。

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